3月の絵日記から 智恵子  

1日 寒い日が続いている。このようなときは鍋が一番いい。厚岸産のあさり鍋にした。あさりと白菜は相性がとてもいい。

3日 前日とは打って変わった暖かい日になる。薄茶を点て桜餅を食べた。

17日 愛媛の柳沢果樹園に注文してあった、春のみかん「きよみ」が届いた。葉が付いていて完熟。口の中に春が拡がる。

18日 スキーを履いて沼まで散歩する。雪面はしまっていて歩きやすい沼は雪どけ水が落ちて水紋をひろげていた。カラマツの実が枝に残っていて、赤っぽい新芽が早くも吹き出していた。

19日 美味しそうな礼文産のホッケの開きを買ってきた。脂がのっている。

20日 寒さも彼岸までで、厳しい寒さも遠くへ行った。家の中で越冬していたテントウムシは、日差しをもとめて窓にくる。

21日 今夜は少し欠けはじめた月が羊蹄山の真上に出ていた。月あかりで星の光はうすい。向かいにあるニセコアンヌプリは、ほの白く浮かんでいた。

歩くスキー転ぶ前のスタイル

30日 ペンション・モーツァルトで、高橋裕希子さんのピアノコンサートがあった。なじみの曲をいろいろなバリエーションで弾き、楽しく過ごした。